なくしもの 遠ざかる黄昏を 泣きながら追い掛けて ねぇ 沈む空の色で 世界が見えなくなる 街灯のオレンジが 少しずつ点りだすけど 光の当たらない場所で 立ち尽くしているの 願いは沢山あったわ 幸せでいてほしい人も居た 今はただ風の冷たさに 凍える春の小夜曲(セレナーデ)宛はなくて 花弁が風に舞い 結ばれた果実の頃 なくしものもいつか 空気に溶けたように 歩き出す人の中 逆らって蹲るのは 寂しく微笑んだ 置き去りの日々たちだった 零れ続ける砂だから 前に進むしかないことも知って それでも想いは遺るもの 誰かが呼んでくれたら それを待つの 願いは沢山あったわ 幸せでいてほしい人も居た 届かぬ祈りは風に乗り いつか誰かの頬に触れる 目醒める朝陽の眩しさを 遠い黄昏に重ねて偲(おも)う 今はまだ向かえない未来 時が傷を癒す頃に 思い出してほしい 私を PR