降る雨 薄暗い雨の日のあなたの輪郭を咽せ返る花の中見つめられずに細い指を静かに僕へと伸ばしては届かないと泣いた小さく震えてその肩を抱いたのは背中を撫でていたのは幻ならしあわせであなたの頬に落ちる影は払えずにたゆたうは夢の跡目醒めた感傷を褥降る雨の音ぬけがらを抱いて遣らずの雨の中へそれでもあなたは往く許し合えば崩れる現実と知ってその頬を撫でたのは唇のはかないのは幻なら哀しくて二人の頬を伝う露は拭えずにその愛を産んだのは終わりを覚悟したのは幻にもなれなくて通り過ぎたあやまちそして手を振る PR