降る雨
あなたの輪郭を
咽せ返る花の中
見つめられずに
細い指を静かに
僕へと伸ばしては
届かないと泣いた
小さく震えて
その肩を抱いたのは
背中を撫でていたのは
幻ならしあわせで
あなたの頬に落ちる
影は払えずに
たゆたうは夢の跡
目醒めた感傷を
褥降る雨の音
ぬけがらを抱いて
遣らずの雨の中へ
それでもあなたは往く
許し合えば崩れる
現実と知って
その頬を撫でたのは
唇のはかないのは
幻なら哀しくて
二人の頬を伝う
露は拭えずに
その愛を産んだのは
終わりを覚悟したのは
幻にもなれなくて
通り過ぎたあやまち
そして手を振る
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