MASCHERA 一筆書きのあなたへの恋文は波の狭間揺られて沫となりましたどこにも往けずに彷徨った影のわたしはあなたの影と混じり合う地の片隅で愚かな夢を抱くあなたに叱られたかった母のように父のように生死の隔たりを超え身悶えるほど恥じらった花の蜜を飲み干すように渇いた衝動に任せひりついた喉が血の染む匂いに噎せてもわたしの欲は交合った死の彩りを両腕に閉じ込めあなたに咎めてほしくて姉のように兄のように皮膚の境界を超えどこにも往けずに彷徨った影のわたしを太陽は嗤う平伏した地の最果てで愚かな愛を抱くわたしを蔑むでしょうか友のように恋のように破れた繋がりを棄て愛してくれるでしょうか PR