最後に愛を 星のない夜の暗澹に月さえも静かに眠り風は湿り気を帯びて雨の匂いを纏っている何もかもが息を潜め恋人の語らいはくちづけに変わる木立の影に隠れて孤独はふたりに解ける星のない夜の暗澹に街灯は静かに燈り寂しい人の横顔を仄かに淡く照らしている溢れてくる想いの粒は風のなか溶け込むよう音のない音楽になってただ揺れる何もかもが息を潜め罪人の躊躇いは恋しさに変わるたったふたり生きるのに重すぎた罰を背負って何もかもが明日を願い恋人の手のひらに祈りの雨が降るいずれ迎える夜明けにひとつの恋を諦めて抱き締めた罪を赦して PR