ゆりかご 貴女の指が触れたそこから染み込むように崩れる淡色眠りの淵で断罪を待った流れ出る涙に貴女が微笑った永遠よりも刹那を願い私が摘んだ芽は遥かに溶けて 水面に揺れて私は今も籠の中星を蒐めて喰べた鳥達は貴女の歌で寓話になった目醒めはいつも置去りの言葉溢れ出る痛みは貴女のためにこの悪夢(ゆめ)が終わるまで続く恋永遠よりも刹那を願い貴女に咲く花は蔦を這わせて この身を縛り貴女は今も水の中星は燃え墜ちて砕ける世界 綴じた指先貴女がいた悪夢は戻らない過去 叶わぬ未来(あした)追憶のゆりかご交わせぬ愛も 拭えぬ罪も私の贖いも朽ち果てる日を俟ち貴女はされど悪夢の中私は今も籠の中 PR