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座敷牢

見つめた背中はなぜか
遠い人のようで
面影 辿ることも もう
できないほど

懐かしい記憶はすでに
色褪せてしまって
セピアに焼けた写真に
写る あなたとわたしがいるのに

あの頃は眩しくて
今でも 憶えているのは
ふたりで そう そっと
手を繋いだ 微笑んだ
遠い目なんかじゃなくて

今と あの頃は違う色で
ああ、違う人なら
わたしは 繋がれても
牢に入っても 構いはしないわ

いつまでも 恋していたのは
そう あの頃の記憶で
(あなた)」じゃない
(あなた)」なんだと 気付いたの

指輪が 落ちてゆく

あなたを責めたりはしない
座敷牢の中で
わたしはひとり あの頃を
辿り 想いを馳せつづけるだけ

あの頃は眩しくて
今でも 憶えているのは
ふたりで そう そっと
手を繋いだ 微笑んだ
遠い目なんかじゃなくて

いつの日も 恋していたのは
そう あの頃の記憶で
「今」じゃない
「昔」なんだと 気付いたの

大切な思い出 抱き締めるだけ

時を経て変わることが
こんなに苦しいことなんて
知らなかった

「ずっと 一緒」と 微笑んだ
遠いふたりが 滲む
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