宝石 風よ、風よ私の想いを伝えることができるなら鳥の羽根のひとひらひとひら託して飛ばして古い愛に育てられた私のいのちを捧げていいと思っていたの、とあなたを描いた絵日記の中に抱かれて微笑む私がいた写真を嫌がるあなただったから忘れないように絵も上手くなったの星よ、月よ夜空の彼方にあなたがいると信じては祈りを込めたひとつひとつずつ瞬き数えて古い愛に彩られた私の記憶はかけがえのない宝石なのよあなたを思って泣きたい夜も想い出に沈む幽かな朝もあなたのいのちの焔が灯っていた証を抱いて筆先にこぼしたあなたへと書いた手紙だってあったあなたが一番に好きだった私を抱き上げるその腕の強さも太陽みたいに笑うその姿もあなたを描いた絵日記の中で抱かれていた私はしあわせで写真に遺らない想い出は褪せずに輝いている戻れないとしても PR