風の果て うたかたとかなたに消え線香の香りをのせ見上げれば渡り鳥の黒い影空に滲んでいく果たされない約束をただ胸に抱いて鍵をかける戻れない時間の中風の行方を捜して暗闇もいつの日にか癒される日が来るなら消えていく幻でもふたりの跡ならここにあると交わされた始まりの指口吻けた夜の蛍火も忘れない記憶の中風の果てに置いていく PR