踊り子散華 真昼の翳 宙を踊る踊り子は脚を 甞める散華散り逝く華の薫りさえ甘く囁いて融ける戦慄いて 消えていく蝉時雨 燦々と降る迷い仔は泣き叫けんだ独り輝く物を捜し歩いた坊やは斃れて 嘆く砂の 上で散華 独り 嘆き 崩れ散り逝く花の薫りさえ無常に過ぎ去る坊やの 上を掠めた吹き布く砂塵 埋もれた坊やよよく似た姿の踊り子の唄届け PR