背中
慰めることもない
琥珀の夕暮れは遠く
昨日に置いてきたらしい
土砂降りの中を行く
燃え尽きた蛍火の
香りだけ覚えている
惨めにはなりたくなくて
煙が滲みただけ
揺らぐ世界を嘯いて
忘れた頃に会えるかな
もう一度を赦されるかな
帰る場所があるから
愛することを謳う
白銀の想い出になる
大きな掌を
懐かしいと思う
それでもまだ昨日のこと
大事に思っていいかな
まだ愛しさになれないまま
身体が痛むだけ
陽炎の二人を見てる
傷付いたのは誰だろう
煙の向こうにいるはずで
忘れた頃に会いにいこう
少しだけ寂れた笑顔を
抱き締めていいかな
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