dystopia
灰がちの恋は沈み
何度掬い上げても
戻ることはもうなかった
彷徨うことに慣れた
笑い方を覚えた
誰にも超えられない
境界だけがあった
そんなことくらいで
どうして孤独に酔い痴れられよう
ありきたりな不幸
ありきたりな寂しさで
すれ違う影もどうせ
同じ顔をしている
まだ声を殺して
泣き喚く脳におやすみ
どうせ明日になれば
誰かとまた生きていける
諦め方を覚えた
終わることに慣れた
それが愛かどうか
答えはもうなかった
そんなことくらいで
どうして自分を殺してやれよう
それでもある未練
それでもある恋しさで
すれ違う影の誰か
また期待をしている
砕け散った
それを裏切りだと
責めることさえ
疲れたから眠りたい
「世界はそれでも綺麗でしょう」
そんなことくらいで
どうしてすべてを赦してやれよう
ありきたりな不幸
ありきたりな寂しさも
すれ違う影の誰も
この痛みの本当を知らない
そんなことくらいで
どうして自分を終わらせられよう
望まない朝を
望まない鼓動で還して
蹲る泥の中で
呼吸の意味を探してる
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