欠けた世界 白い指先が頬に触れて 唇を噛み締めた 光のない世界で あなたは何を見ていたの その瞳に映る筈の 僕の形さえ あなたにすべて伝わらない この肌をなぞる手のぬくもりの儚さを 唯一愛した僕の心を 届ける術のないまま あなたが流す泪を唇に重ねて 分け合う寂しさを恋と呼んだ 互いの息だけを信じあって 命に意味はなくて あなたの音色だけが 僕らの恋を囁いた どちらがより不幸かなんて問いかけて微笑う あなたが愛しくて哀しい 触れ合えた唇に震える心のせて 言葉にできない僕の想いを あなたは解ってくれる たとえば欠けた世界を埋め合えたならきっと 僕らの寂しさより深い愛を PR