最後に愛を
月さえも静かに眠り
風は湿り気を帯びて
雨の匂いを纏っている
何もかもが息を潜め
恋人の語らいは
くちづけに変わる
木立の影に隠れて
孤独はふたりに解ける
星のない夜の暗澹に
街灯は静かに燈り
寂しい人の横顔を
仄かに淡く照らしている
溢れてくる想いの粒は
風のなか溶け込むよう
音のない音楽になって
ただ揺れる
何もかもが息を潜め
罪人の躊躇いは
恋しさに変わる
たったふたり生きるのに
重すぎた罰を背負って
何もかもが明日を願い
恋人の手のひらに
祈りの雨が降る
いずれ迎える夜明けに
ひとつの恋を諦めて
抱き締めた罪を赦して
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