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眠りから覚めた日に
君が居なくなっていた
一人でも生きている
その事が恐ろしくて

君を探すけど
指の温度さえなくて
風の音が響くたびに
怯えては震えてた

消えない傷を隠せもせず
眺めるほどに開いていく
滴っていく赤い(もの)
誓いだと偽ったまま
過ぎていく
記憶の向こう

強がって立ち上がる
両足は痛んでるけれど
涙では灰になれない
生の強さを恨んだ

君の面影に
纏わる空気の色は
冷たくて息を止めた
それでも優しい日々

息を潜めて隠れていた
暖かな繭振りほどいて
君が教えてくれたものは
こんなにも儚いもので
過ぎていく
轍の向こう

いつか君を忘れてしまうなら
痛いほどの愛情も
重い依存心ですらも
本当はもういらなかった

消えない傷を隠せもせず
痛むことを忘れたままで
増やし続けた赤い線は
君に届かないと知った

振り捨てていく勇気もない
籠る繭も何処にもなくて
君が教えてくれたものが
記憶の中で揺れていた
零れていく
涙の向こう
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